第9回JCOG臨床試験セミナー入門編開催報告

2007年10月6日(土)、東京ステーションコンファレンスにて、臨床試験セミナーを開催いたしました。参加希望者数が当初の予想を大幅に上回ったためテレビ中継会場を設け、224名の方にご参加いただき、好評のうちに終了いたしました。

[JCOG臨床試験セミナーとは]
これまで、このセミナーは日本臨床腫瘍研究グループ(Japan Clinical Oncology Group: JCOG)がJCOG研究に参加する医師やCRC向けに企画していたものですが、今回より当法人(CORE)が共催として加わり、公開セミナーとして開催する運びとなりました。臨床試験に関わる医師やCRCを初めとした臨床試験支援スタッフに、臨床試験方法論の基本事項について学んでもらうことを主旨として毎年同じ内容のプログラムを提供しています。講師はJCOGデータセンターおよび運営事務局のスタッフや施設の研究者が務め、JCOG研究を例に取り上げながら解説しています。セミナーのプログラムは下記のとおりです。

[参加者は試験デザイン、統計学に興味]
中村先生講演風景 参加者アンケートによるプログラムの評価は、全体を通して 概ね好評で、今後も続けてほしいとのご要望を多数いただき ました。 中でも、医師でもあるプロトコールコーディネーターによる試験 デザインおよび生物統計家による統計学の講義は例年同様、 大変好評でした。臨床試験を行う上で必要な組織、研究倫理/ 個人情報保護、品質管理と品質保証の臨床試験の基礎知識に ついての講義は、わかりやすかったとの感想をいただいており ます。JCOG参加施設のCRCによる臨床試験支援の実際に ついての講義は、臨床現場の生の声が聴けたことにより、多く の参加者に興味をもってお聴きいただけたようです。

[次回開催は2008年9月の予定]
COREでは来年度以降も本セミナーを共催していく予定です。今回ご参加いただけなかった方は、次回のセミナーに是非ご参加ください。

質疑_会場風景 受付風景

※セミナーで使用したスライド資料とセミナーの収録映像を次のサイトの「その他
   教育プログラム」というコーナーに掲載いたしました。
   自己学習や勉強会の教材としてご活用ください。
ICRweb      ICRweb(http://www.icrweb.jp/icr/


[プログラム]
  講義名  
1 標準的治療確立の流れと臨床試験のデザイン  中村 健一
(JCOG運営事務局 研究支援部門)
2 がん臨床試験で必要な最低限の統計知識  吉村 健一
(JCOGデータセンター 統計部門)
3 臨床試験に必要な組織・人・金/JCOGの機構と役割  福田 治彦
(JCOGデータセンター長)
4 研究倫理/個人情報保護  山下 紀子
(JCOG運営事務局 企画調整部門)
5 臨床試験の品質管理と品質保証  加幡 晴美
(JCOGデータセンター DM部門)
6 JCOG参加施設のCRCによる臨床試験支援  小原 泉
(東京医科歯科大学大学院博士後期課程/国立がんセンター東病院治験管理室)
加藤 裕芳
(国立がんセンター東病院副薬剤部長 /治験管理室CRC主任)
7 質疑応答・総合討論  山本 精一郎
(JCOG教育研修委員会委員長)