第10回JCOG臨床試験セミナー入門編開催報告
2008年10月11日(土)、ベルサール八重洲にて、臨床試験セミナーを開催いたしました。当日は131名の方にご参加いただき、好評のうちに終了いたしました。
[JCOG臨床試験セミナーとは]
本セミナーは昨年度から、日本臨床腫瘍研究グループ(Japan Clinical Oncology Group: JCOG)との共催により、公開セミナーとして開催しています。臨床試験に関わる医師やCRCをはじめとした臨床試験支援スタッフに、臨床試験方法論の基本事項について学んでもらうことを主旨として毎年同じ内容のプログラムを提供しています。講師はJCOGデータセンターおよび運営事務局のスタッフや施設の研究者が務め、JCOG研究を例に取り上げながら解説しています。セミナーのプログラムは下記のとおりです。
[東海大の臨床試験サポート体制の紹介に会場が沸く]
参加者アンケートによるプログラムの評価は、全体を通して
概ね好評で、臨床試験の意義を考えるよい機会になったとの
意見をいただきました。
試験デザインおよび統計学の講義は例年同様、大変好評で、
統計学の講義は続編を望む声が多くありました。臨床試験の
品質管理と品質保証、被験者保護と研究倫理、臨床試験に
必要な組織についての講義は、再確認しながら興味をもって
お聴きいただけたようです。
特にJCOG参加施設のCRCによる臨床試験支援の実際に
ついての講義では、東海大学医学部のサポート体制の紹介
に会場が沸きました。アンケートでもこの講義についての反響
は大きく、ノウハウを広めてほしい、自施設でも実践したい、
などの感想が多数寄せられ、参加者の皆さんのモチベーション
も上がったようです。
[次回開催は2009年夏の予定]
COREでは来年度以降も本セミナーを共催していく予定です。今回ご参加いただけなかった方は、次回のセミナーに是非ご参加ください。
※セミナーで使用したスライド資料とセミナーの収録映像を次のサイトの「その他
教育プログラム」というコーナーに掲載いたしました。
自己学習や勉強会の教材としてご活用ください。
ICRweb(http://www.icrweb.jp/icr/)
[プログラム]
講義名 | 講師 | |
1 | 標準治療確立の流れと臨床試験のデザイン | 中村 健一 (JCOG運営事務局 研究支援部門) |
2 | がん臨床試験で必要な最低限の統計知識 | 山中 竹春 (九州がんセンター臨床研究部 腫瘍統計学研究室) |
3 | 臨床試験の品質管理と品質保証 | 冨井 裕子 (JCOG運営事務局 品質保証部門) |
4 | 被験者保護と研究倫理 | 山下 紀子 (JCOG運営事務局) |
5 | 臨床試験に必要な組織・人・金/JCOGの機構と役割 | 福田 治彦 (JCOGデータセンター長) |
6 | JCOG参加施設のCRCによる臨床試験支援 | 稙田 いずみ (東海大学医学部 血液腫瘍内科) |
7 | 質疑応答・総合討論 | 山本 精一郎 (JCOG教育研修委員会委員長) |